「トリニータ・スポンサー問題を考える会」の署名提出について

平成17年、大分トリニ-タは経営状況が悪化、クラブ存続の危機に陥りました。「大分県民が、家族のように育み、さまざまなドラマを生みながらJ1まで登りつめた愛すべきチームがなくなってしまうのか?」私たちは肝を冷やし状況を見守りました。そしてそんな危機を救済してくれたのがマルハンです。チームの姿勢に共感し、「共に勝利をめざそう」と、地元企業でもないにもかかわらず、手を差し伸べてくれた企業に、トリニータを愛するすべての人々が感謝したことはいうまでもありません。


しかし新たな問題が起こります。ユニフォームの胸部分にロゴが掲出できたのは、Jリーグから特例措置としてされた初年度だけ。期限が切れた後は、Jリーグのスポンサーカテゴリーの規定により、ロゴは出せないという判断が下されました。


しかし、こんな状況の中でも、マルハンは、胸スポンサー問題を継続審議に委ね、支援を続けてくれています。そしてトリニータの選手はユニフォームの胸部分が空白のまま、戦い続けています。


トリニータサポーターそして大分県民は、この状況を断腸の思いで見守りました。多額の出資をしていただいたマルハンに申し訳がない。そしてマルハンも企業である以上、いつまでもこのような状況が続いていいはずがない。私たちにとっては大分に、プロのクラブが残り続けて行くかどうかにも関わる問題になってきました。ある日突然、愛するチームが地元から消えてしまうような悲劇だけはさけたい。 私たちに何かできることはないのか。そんな思いから活動はスタートしました。


私ども有志は胸スポンサ-復活を願って署名活動を1年間にわたって大分県内で実施してきました。その結果、35万人の署名が集まりました。この署名はサポ-タ、多くの一般のファンの方々、ボランティアの方々、後援会の方々、その他トリニータを支援してくださる大分県民の総意であります。

当初、署名はJリ-グからの指示によりクラブ側へ提出しましたが、クラブとの話が進展しない為に、今回Jリ-グへ直接持参いたしました。

Jリーグの現状ルールではマルハンの胸スポンサ-復活は厳しいことも重々承知しております。理由は「青少年育成の立場から相応しくない」「胸は聖域である」「イメ-ジ的な問題」との声も聞いております。

しかしながらホ-ル業界という業界としてみるのではなく、マルハンを一(いち)企業として評価をいただきたいのであります。マルハンは下記のように多くの社会貢献活動を実施しております。


・ nomoベ-スボ-ルクラブ
・ 東京フィルハ-モニ-交響楽団
FIPFA第1回電動車椅子サッカ-W杯(グランドパ-トナ-企業)
北海道日本ハムファイタ-ズ看板スポンサ-
プロ野球OBリーグ札幌アンビシャスの胸スポンサ-
草野球日本一決定大会スポンサ-
世界女子フィギュア選手権看板スポンサ-
日本プロスポ-ツ大賞
「世界の子供にワクチンを」募金活動
カンボジアに銀行を作りカンボジアの救済支援

上記以外にも財団法人韓哲文化財団を設立して多くの支援活動やチャリティなどの社会貢献活動を行っている優良企業であります。なおかつ会長の韓昌裕氏は日本国政府より勲三等「瑞宝章」、韓国政府より国民勲章「無窮花章」(勲一等)を受勲されている方です。売上高1兆8千億と経営基盤もしっかりしている企業が、「ホール業界」という理由のみで、胸スポンサ-を外されるのはトリニータを支えるファンにとっては理解に苦しむところであります。


・ 全国民間CMの厳しい監査もパスしているのにも関わらず、Jリ-グの胸スポンサ-に何ゆえに受け入れられないのか? 胸スポンサ-になることにクラブも了承し、サポ-タも了承しているのにどなたが問題提起しているのでしょうか? 我々が1番聞きたいこれらの問いに対して、実行委員会や理事会で議論していただき、漠然とした返事ではなく、納得する形で答えて欲しいと思っております。

この胸スポンサ-問題に関しては酒造メ-カも禁止されており、こういった問題に対して他クラブのサポ-タも疑問を持っております。わが大分県にも「いいちこ」「麦焼酎」など全国ブランドの酒造メ-カがあります。製造工場は小学校の社会見学コ-スにもなっており、こういった企業はその町の誇りでもあります。「青少年の立場から相応しくない」「イメ-ジが悪い」とは誰も思っておりません。胸スポンサ-になって青少年の飲酒量が増えるとも思えません。

Jリ-グのクラブ数も数年後には現在の33クラブから40クラブまで拡大する話を聞いております。当然地方クラブが増えていくはずです。日本の地方には地理的に多くの山々があり、そしてその合間に清流が流れております。ならば、ビ-ル工場や酒造メ-カが多く存在するのは自然です。一般消費者を対象とした酒造業界にとってJリーグの胸スポンサ-は魅了ある告知広告のひとつだと思います。こういった業界の胸スポンサ-を認めないのは地方クラブにとって大きな痛手となるはずです。

ものづくりで生きている日本にとって時代変化と共に様々な企業が生まれています。そして様々な価値観で交錯する中で胸スポンサ-は時代変遷とともに変化していくものだと思っております。

最後に、私どもはJリ-グの繁栄が日本サッカ-の基軸だと思っております。このような場を与えていただいたJリ-グに感謝をすると共に、益々の発展を祈念して終わりといたします。

                                  平成20年7月2日
「トリニータ・スポンサー問題を考える会」 代表 宮明(みやあき) 透